12MT Summitにて、

田中穂積元会長の追悼が行われました

 

オタワにて2009年8月27日から開催された第12回機械翻訳サミットの開会式において、当協会元会長の田中穂積先生のご逝去を悼んで、井佐原会長がご挨拶いたしました。

なお原文は英語です。以下、挨拶内容を日本語に翻訳いたしました。

 

 

井佐原会長からのご挨拶

大変に悲しいお知らせをしなくてはなりません。IAMTの会長を務められた田中穂積教授が7月27日にお亡くなりになりました。

田中穂積教授は1997年から99年までIAMTの会長を、93年から99年までAAMTの会長を務められました。また、1997年にシンガポールで開催された機械翻訳サミットの組織委員長を務められました。

田中先生は偉大な教授であり、研究者であり、研究指導者でした。先生はアジアや世界での自然言語処理・機械翻訳の研究の推進に重要な役割を果たされました。そしてまた、皆様方や私、また他の多くのIAMTメンバーにとって、かけがえのない親しい友人でした。

田中先生は私たちに多くのことを教えてくださいました。個人的なことになりますが、私は電子技術総合研究所の田中先生の研究室で研究者としての第一歩を踏み出し、学問的にも個人的にも多くの教えを受けました。田中先生が亡くなられたことは、私にとって、この上ない悲しみです。

田中先生は、日本政府が資金を提供した、EDR電子化辞書の開発や、日本・中国・タイ・インドネシア・マレーシアを対象とする近隣諸国間の多言語機械翻訳システムの開発を指導されました。その功績に対し、日本政府は正四位瑞宝中綬章を授与することを決定しました。田中先生は形式ばったことが大変にお嫌いでしたので、先生がこれを喜んでおられるかどうかは疑わしいですが、私たちは日本の国が先生をこのように扱うことをうれしく思っています。

先生のリーダーシップと笑顔は、これからもずっと私たちの心の中にあります。田中先生、長い間、ありがとうございました。

 

 

 

第12回機械翻訳サミットの開会式において

故田中穂積元会長への弔辞を述べる井佐原会長