ご挨拶 | AAMTについて

会長メッセージ

 2012年度AAMT総会で会長を拝命いたしました中岩です。

 私は、NTT入社以来、機械翻訳の研究開発に携わってまいりました。また、2011年に中国アモイで行われましたAAMT主催のMT Summit XIIIではプログラム委員長を務めさせていただくなど、AAMTの活動にも協力させていただきました。今後も、機械翻訳技術の発展と、機械翻訳の有効活用場面の拡大に向けた取組み、ひいてはアジア太平洋における機械翻訳技術を通じた翻訳産業の活性化に向けて、微力ながら取り組んでまいりたいと存じます。

 20世紀末にスタートしたインターネットは、人々のありとあらゆる生活の中に浸透した結果、一般の人が他の言語に触れるきっかけを作りました。また、従来機械翻訳で扱う言語は、英語と母国語の言語間が主流でしたが、最近の統計によると、Webページは英語以外の言語のページと英語のページがほぼ同数になったとの報告もあるとおり、英語以外の言語との翻訳に対する需要が急速に増えております。twitterやFacebookなど新たなCGMが、従来の言語によるコミュニケーションを超えた場面にも、機械翻訳利用の可能性を広げました。クラウドコンピューティングの登場により、サービスや製造など様々な営みにおける国の壁がなくなりつつあります。その結果、言語を超えたコミュニケーションやサービスの多言語化等の需要が急速に増加しております。

機械翻訳を技術的観点で考えてみますと、従来の主流であったルールベース型機械翻訳技術から、大量の対訳データを活用した統計ベース型機械翻訳に移りつつあります。また、当協会に強く関連する日本語と英語の機械翻訳に関しましても、英日翻訳においてルールベース型に匹敵・凌駕する技術が考案されております。このように機械翻訳技術自体も大きな変革期にあると言えるのではないでしょうか。

以上の通り、機械翻訳への期待は今まで以上にますます高まっております。

アジア太平洋地域のさらなる活性化のために貢献できる機械翻訳協会となることを目指して、国の壁を越えた活動をさらに強化していきたいと考えます。そのためには、会員の皆様の本会活動への積極的な参画と、ご支援が必要となりますので、今まで同様、AAMTをよろしくお願いいたします。

AAMT会長  中岩浩巳

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